生活習慣病の検査について その2

尿糖、尿蛋白
尿糖とは、尿中に含まれるブドウ糖のことです。

通常は陰性ですが、血糖値が髙い場合は尿中にもブドウ糖がでてくるため、陽性になります。

尿蛋白とは、尿中に含まれる蛋白質のことです。

通常は陰性ですが、腎臓に異常がある場合などは陽性になります。

生活習慣病
生活習慣病

◇考えられる病態
・尿糖が陽性
1型および2型糖尿病、内分泌疾患など
・尿蛋白が陽性
膀胱炎、尿路結石、腎炎、糖尿病腎症など

尿中微量アルブミン
尿中微量アルブミンは、尿中に含まれる微量な蛋白質のことです。

早期の腎臓害を発見するための項目です。
早期に腎臓害を発見することで、治療により腎機能を改善しやすくなります。

◇考えられる病態
・基準範囲より高い
慢性腎臓病(糖尿病腎症、lgA腎症など)

血糖脂質検査
中性脂肪(トリゲリセリド、TG)
HDLコレステロール(HDL-C)
LDLコレステロール(LDL-C)

TG,HDL-C,LDL-Cは、血中の脂質の量を調べる項目です。

これらの項目が異常になると、動脈硬化を発症する危険性があります。

TG
食事から吸収される脂質の大部分がTGです。
食事や飲酒の影響をうけるため、空腹状態で検査することが必要です。

HDL-C
「善玉コレステロール」です。
余分なコレステロールを肝臓に運搬し、血中コレステロールを低下させます。

LDL-C
「悪玉コレステロール」です。
コレステロールを肝臓から体の隅々に運搬し、血中コレステロールを増加させます。

◇考えられる病態
・TGが基準範囲より髙い
肥満、糖尿病など
・HDL-Cが基準範囲より低い
肥満、糖尿病、肝障害、心筋梗塞など
・LDL-Cが基準範囲より高い
肥満、糖尿病、閉塞性黄疸など

豆知識
アディボネクチン
アディボネクチンは脂肪細胞から分泌される物質です。
内臓脂肪が増えるとアディボネクチンの分泌が減って、生活習慣病の発症に関連すると考えられています。

肝機能検査
AST(GOT)
ALT(GPT)
γーGTP(GGT)

AST,ALT,γーGTPは、主に肝機能に異常がないかを調べる項目です。

AST,ALT,γーGTPは、肝臓に多く存在します。
お酒の飲み過ぎや肝疾患などで肝臓に異常があると、これらの物質が血液中に漏れ出てくるため、検査結果が高くなります。

◇考えられる病態
・AST,ALTが基準範囲より高い
肝炎、肝硬変、閉塞性黄疸など
・γーGTPが基準範囲より髙い
アルコール性肝臓障害、肝癌、閉塞性黄疸など

(参考)
糖尿病の診断基準
①早期空腹時血糖値:126mg/dl以上
②75gOGTT2時間値:200mg/dl以上
③随時血糖値:200mg/dl以上
④HbA1c(NGSP値):≧6.5%

*①~④のいずれかが確認された場合は「糖尿病型」と判定する。
ただし①~③のいずれかと④が確認された場合には、糖尿病と診断してよい。

⑤早期空腹時血糖値:110mg/dl未満
⑥75gOGTT2時間値:140mg:dl未満

*⑤および⑥が確認された場合は、「正常型」と判定する。

「糖尿病型」「正常型」いずれにも属さない場合は「境界型」と判定する。

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