クリスマスケーキの思い出たち

子どもの頃のクリスマスは、家族で過ごすものでした。

醤油味の鶏もも肉と、手作りのごちそうと、母が焼いてくれたクリスマスケーキが、私が覚えているクリスマスディナーです。

母はガスレンジに乗せて使う、天火と呼んでいたオーブンをずいぶん使いこなしていて、パンやグラタンを手作りするほか、ケーキも良く焼いてくれました。

混ぜるだけなので簡単なパウンドケーキはしょっちゅうおやつに出してくれました。

スポンジケーキは泡立てが必要で、大変なので、やはり誕生日やクリスマスなどの特別な時に作ってくれました。

しかも誕生日はお友達を呼んで、お土産にケーキを配るので、クリームの飾りつけなどは母がすると、触らせてもらえませんでした。

その代わり、家族で食べるクリスマスケーキは、子どもたちだけで飾りつけさせてもらえました。

姉と二人で、クリームを塗るのですが、何かコツがつかめず、なんどやってもきれいになりません。

そして花の形をかたどる絞り方も、本を見たり母に聞いたりして、何とかやろうとしますが、やっぱりうまくいかず、ただただちょんちょんと絞るだけ、やがてあきてよくわからない飾りつけになりました。

それでもみんなで作ったケーキを、ごはんの後に食べるのはとても楽しみで、大きいピースを選ぶのが私の常でした。

時が過ぎて、私に息子が誕生しました。

私が母になって、クリスマスにケーキを作ったのですが、スポンジの泡立ての段階で息子は泣き叫びました。

電動泡だて器の音がうるさかったようなのです。

さらに、クリームを絞って飾りつけしたケーキは、クリームだけなめる。

そのあとスポンジはほじってみたりする。

しかしなかなか食べてくれませんでした。

息子には発達障害があって、ケーキが食べられない時期がありました。

その頃の私にはその事情がわかっておらず、なんで食べないのか不思議で悔しかったです。

今は息子も食べられるようになったケーキですが、私も夫もケーキが苦手になってしまい、大きなケーキを用意するクリスマスにはなりませんが、小さなチョコレートケーキを買ったり、一番小さいホールのケーキを買ってみたり、何かしら華やかなケーキは必ず準備しています。

この先ケーキを焼くことがあるのかはわかりませんが、きっと、自分の子供の頃のこと、息子のこと、それぞれを思い出しながら作ると思います。

またもう一度、おいしくケーキが食べられるようになったら、いい材料を使って、飛び切りおいしいケーキを作って、思い出とともに食べたいと思います。

ゴディバ クリスマスケーキ

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